2013年9月19日木曜日

ESXi上の仮想マシンにSoftEther VPN Serverを入れる際の注意点

VMware ESXi上で動作するマシンでSoftEther VPN Serverを動作させた際に、ブリッジ接続を設定したにもかかわらず、VPN Serverに接続したマシンが正常に内部ネットワークと通信できないという問題が発生することがあります。

これはESXi上の仮想ネットワークスイッチのデフォルト設定によるもので、以下で説明する設定を行うことで解消できます。

なお、本記事では物理ネットワークとESXiホスト、およびVPN Serverの関係は以下の図のようになっていることを想定しています。



デフォルトの状態では、VPNセッションから内部ネットワークに向けて通信しようとすると何故か通信が出来ません。
これはESXiホスト内の仮想ネットワークスイッチでは、ネットワークブリッジのような通信を遮断する設定になっているためです。

そのため、設定を変えてこのような通信を許可するように設定する必要があります。

まず、vSphere Clientのインベントリで仮想ホストを選び、構成タブを選択します。


次にハードウェアからネットワークをクリックすると、仮想スイッチ、および各仮想スイッチに接続されている仮想サーバの一覧が表示されるので、VPN Serverを動作させている仮想サーバが接続されている仮想スイッチのプロパティを開きます。

この図で赤丸を付けた部分である、無差別モードを有効にすることでブリッジ接続での通信が可能となります。

左のリストで仮想スイッチ全体か、あるいはVPN Serverをインストールした仮想サーバが接続されているポートグループのみに設定を行うかを選択します。
基本的にどちらでも問題はなく、設定方法に違いもありませんが、本記事では仮想スイッチ全体に対して設定を行う方法で画面のスクリーンショットなどを掲載しています。

左下の編集をクリックすると、仮想スイッチの設定画面が開きますので、セキュリティタブをクリックします。

ポリシー例外というものがありますので、無差別モードを承諾に切り替え、OKをクリックして設定を反映します。

この設定を行うことでブリッジ接続が許可され、VPNセッションから通信を行うことが可能となります。

1 件のコメント:

  1. 3時間くらいはまっていた問題が解決しました
    ありがとうございます

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