今回使用した環境は、
・Ubuntu Server 12.04.3
・SoftEther VPN Server Version 1.01 Build 9379
となっております。
今回はUbuntu Serverを最もシンプルな構成でインストールし、この環境でsshのみを有効にした状態にて検証を行っております。
まず、必要なパッケージである、
- gcc
- make
- binutils
- chkconfig
- libc-dev
- zlib1g-dev
- openssl
- libreadline-dev
- libncurses-dev
インストールにはapt-getコマンドを使用し、root権限にて実行します。
sudo apt-get install gcc make binutils chkconfig libc-dev zlib1g-dev openssl libreadline-dev libncurses-dev
次に、wgetコマンドでSoftEther VPN Serverのパッケージを取得します。
パッケージのURLは、公式ダウンロードサイトから各自取得してください。
ファイルがダウンロードできたら、tarコマンドを使用してパッケージの解凍を行います。
tar zxf softether-vpnserver-(バージョン名).tar.gz
解凍が完了するとvpnserverディレクトリが作成されるので、その中に移動し、makeコマンドを使用してビルドを行います。
ライセンスだとか使用条件などが表示されるので、その都度「1」を押して続行します。
事前に環境の構築が正しく行われていれば、正常に終了するはずです。
makeコマンドの実行が正常に終了したら、生成されたプログラムファイルを配置し、サービスとして実行できるように設定を行います。
ここからはUbuntuのrootアカウントでログインさせないという方針上、CentOSで行った場合と比べて多少作業が増えます。
まず、vpnserverディレクトリを設置場所に移動するため、以下のようにコマンドを実行します。
cd ../
sudo mv vpnserver /usr/local
移動が行われたら、今度はプログラムを実行できるようなパーミッション設定を行うため、vpnserverディレクトリに移動し、設定を行います。
所有ユーザと所有グループを変更する必要があるため、chownコマンドとchgrpコマンドをroot権限で実行する必要が生じます。
chmod 600 *
chmod 700 vpncmd
chmod 700 vpnserver
sudo chown root *
sudo chgrp root *
これでプログラムファイルの設置作業は完了となります。
デーモンとして動作させるためには、/etc/init.dにスタートアップスクリプトを作成しなくてはならないので、作成を行います。
以下の内容のスタートアップスクリプトを/etc/init.d/vpnserverとして作成してください。
#!/bin/sh # chkconfig: 2345 99 01 # description: SoftEther VPN Server DAEMON=/usr/local/vpnserver/vpnserver test -x $DAEMON || exit 0 case "$1" in start) $DAEMON start ;; stop) $DAEMON stop ;; restart) $DAEMON stop sleep 3 $DAEMON start ;; *) echo "Usage: $0 {start|stop|restart}" exit 1 esac exit 0
作成にはviエディタとかemacsとかcatコマンドとか好きなエディタを使用してください。(本例ではviを使用)
スタートアップスクリプトを作成したら、chmodコマンドで実行権限を与えると同時に、root権限を持たないユーザによって書き換えられないようにします。
sudo chmod 755 vpnserver
これらの作業は必ずroot権限で行う必要がありますので、sudoを使用してください。
ここまででインストールは終わりです。
- OSが起動した状態で、SoftEther VPN Serverを起動する: service vpnserver start
- OSが起動した状態で、SoftEther VPN Serverを停止する: service vpnserver stop
- OSが起動した状態で、SoftEther VPN Serverを再起動する: service vpnserver restart
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